2017年5月31日水曜日

『「原因と結果」の経済学』中室牧子、津川友介

 ダイヤモンド社。副題「データから真実を見抜く思考法」。
 いろいろと興味深い話題に触れている。テレビを見せると子供の学力は下がるのか。偏差値の高い大学へ行けば収入は上がるのか。認可保育所を増やせば母親は就業するのか、等々。ここで著者が繰り返し強調していることは、相関関係があるからといって因果関係があるとは限らないということだ(ここを勘違いしてしまう人が結構多いんだと思う)。そこで、相関関係を調べるのはわりと簡単なことだけれど、因果関係を調べるのは結構な手順を踏んでちゃんと調査をしないとわからないんだよということが書かれている。例えばランダム化比較試験とか。話題は身近だし、説明も実にわかりやすい。ほとんど数式はなく、図表も多い。統計とか経済に疎い人でも楽しく読めると思う。
 ただ、これって経済学なのかなと、また思ってしまった。一応計量経済学の初歩なんだろうとは思うけれど。最近「経済学」と銘打って一般向けに書かれている本をよく見るんだけど、経済っぽくないものが多い気がする。

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