2017年7月17日月曜日

『Back & Forth』Antoine Dufour

 2017年。アントゥワン・デュフール。
 2枚組CDとなっているが、どちらのCDにもまったく同じ曲がまったく同じ順番で入っている。1枚が「Acoustic」バージョン、もう1枚が「Electronic」バージョンである。このアルバムが家に届いてパッとジャケットを見たときに、てっきりアコギバージョンとエレキギターバージョンなんだと勘違いしてしまったのだけれど、違った。1枚目がソロギタースタイルのアコースティックギター・バージョンであることは間違いなかったが、もう1枚はコンピューターでバンドスタイルに仕上げた電子音楽バージョンだった。ほとんどの曲はアコギバージョンが先にできているけれど、いくつかは逆のパターンもあるという。そしてタイトルのとおり、両者を行ったり来たりしながら作製していったそうだ。私も彼にならって2枚を行ったり来たりしながら何回も繰り返し聴いている。
 ところがこの2枚のCDはメロディもコードも同じはずなのに、不思議と全然違う曲に聞こえる。雰囲気がまったく違う。メロディといってもメロディアスというよりはアンビエントな感じに寄っているので、曲に対するアプローチが異なると大きな違いが生まれるのかもしれない。アコギバージョンはバッキングの合間にハーモニックスでメロディを入れている曲が多い。対してエレクトトニック・バージョンはしっかり作り込まれていて、2000年以前の電子音楽のような雰囲気がちょっとあって、懐かしさを感じる。どちらも安定していて違った良さがあるけれど、私はアコギバージョンの方が好きです。

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