2017年9月13日水曜日

『ベルギー 奇想の系譜』Bunkamura ザ・ミュージアム

 2017年7月15日~9月24日。「ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで」。
 幻想的なテーマを写実的な描写で表現してきたベルギーやその周辺地域の画家たちの作品を展示している。16世紀フランドル絵画から19世紀の象徴派、現代のコンテンポラリー・アートまで、非常に幅広い年代にわたる。
 ヒエロニムス・ボスやピーテル・ブリューゲル(父)らの版画は、さして大きくもない画面に、これでもかというくらいの人物や怪物を詰め込んでおり、その情報量の多さに圧倒される。ひとつの作品を30分かけて観ても全然飽きが来ないだろう。それが19世紀以降になってくると、比較的テーマを絞って表現されるようになってくる。ルネ・マグリットやポール・デルヴォーの作品を思い浮かべると、わかりやすいかもしれない。マグリットは鳩の絵で知られる『大家族』が来ていた。他にも有名、無名を問わず多くのアーティストの作品(絵画だけでなく、ブロンズやコラージュもあったので、画家とは書かない)が展示されていたが、その中ではフェリシアン・ロップスの作品が目を惹いた。『娼婦政治家(ポルノクラート)』や『聖アントニウスの誘惑』といった代表作が来ていたのに驚いた。この2つの作品以外もよかった。
 今回の展覧会での作品のように、自由で常識にとらわれない想像力を持って絵を描けたらいいのになと思って会場をあとにした。

Bunkamura ザ・ミュージアム』東京都渋谷区道玄坂2-24-1

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