2017年10月1日日曜日

『FELT』Nils Frahm

 2011年。
 ニルス・フラームはドイツのピアニストで、このアルバムも基本的にはピアノで弾いているが、シンセやヴィヴラフォンなどの音も後から重ねて、曲として仕上げている。たぶん自宅スタジオで録られており、夜中にも録音しているので隣人に迷惑をかけないように、ピアノの弦にフェルトを巻いたらしい。それがタイトルの由来なのだろう。そのフェルトの効果でやわらかく響いてくるピアノのやさしい音が、静かに心に染み入ってくる。おそらくスタジオは完全防音ではないのだろう。時折周囲の音が音源に混ざってきたり、ピアノのハンマーが弦をたたくときの雑音や演奏している彼の息づかいまでもが曲の中に表現されており、まるで目の前でピアノを演奏してくれているような感覚に陥る。録音時ヘッドフォンをして曲作りをしていたので、聴くときも是非ヘッドフォンをしてほしいと、同封のリーフレットには書かれている。

0 件のコメント:

コメントを投稿