2018年10月3日水曜日

『シネマ』村治佳織

 2018年。CINEMA。
 映画音楽だけを収めた、CDデビュー25周年の記念アルバム。彼女はこれまでも映画音楽を数多くギターで演奏してきたけれど、全曲これだけで一枚完成させたのは初めて。2曲で弟の村治奏一が参加している。
 『テーマ(「第三の男」)』、『ムーン・リバー(「ティファニーで朝食を」)』、『愛のロマンス(「禁じられた遊び」)』など有名曲も多いが、『ある午後の数え歌(「アメリ」)』や『デボラのテーマ(「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」)』など、知らない曲もあった。
 どの曲でも、円熟という名にふさわしい安定した余裕のある演奏をみせている。もともと好きな曲だった『楽しみを希う心(「ピアノ・レッスン」)』、『愛のテーマ(「ニュー・シネマ・パラダイス」)』はもちろんのこと、『人生のメリーゴーランド(「ハウルの動く城」)』、『望郷(「ふしぎな岬の物語」)』、『アズ・タイム・ゴーズ・バイ(「カサブランカ」)』、『テーマ(「シンドラーのリスト」)』、『ガブリエルのオーボエ(「ミッション」)』なんかが特によかった。ただ、アルバム全体を通してギターの音が弱音器をつけたピアノのようになんとなくくぐもった感じがして、抜けが悪いように感じた。わざとそうしているのか、それとも私の試聴環境の悪さのせいでそうなってしまっているのかはわからないのだけれど。

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