2018年10月28日日曜日

『鼓動する日本画 CONNECT』北翔大学北方圏学術情報センターポルトギャラリー

 2018年10月27日~11月11日。
 2011年に道内作家6名が企画を立ち上げ、2013年から開催している「鼓動する日本画展」が今年もやっていたので行ってみた。
 日本画って何?という議論は以前からあって、その定義づけは不可能だし不毛だよね、という一応結論なのかなんなのかよくわからないけれど、そんな結論らしいものは出たんだけど、やっぱり今でも「日本画」と称して作品はたくさん生み出されてるし、日本画は生きてるよね、という了解のもと、この展覧会は開かれるようになったらしい。それが「鼓動する」という言葉に込められているんだけど、まあ難しく考えないで、岩絵具と膠が使われていればいいじゃん、ということらしい。こういう書き方をすると主催者の意図がきちんと伝わらないのかもしれないので、ちゃんとパンフレットを引用すると、「岩絵具と膠を用いた制作物の、日本画としての臨界点を見極めようとする鋭いまなざし」がここにはある。
 その視点を念頭にこの展覧会を眺めてみると、実におもしろい。立体作品あり、マンガありアニメあり、正統的な日本画の概念に近い作品もあれば、一見日本画には見えないものもある。日本画に見えたとしても油断はできない。デジタルで描いたものを印刷したものだったりする(お絵描きソフト「SAI」でここまで描けるのか、と驚く)。もうこうなってくると、マンガやアニメもそうだけど、岩絵具も膠も使っていないじゃないか、ということになってしまうのだけれど、やっぱりそこには日本画の精神が宿っているように見えてくるのだから、不思議でしょうがない。こんなことを言ってる自分自身が「日本画の精神」が何ものかわかってないくせに、そう思わせてしまうところに、この展覧会のおもしろさがある。ひとつひとつの作品について感想を書いてみたい気持ちは山々なんだけど、すごく長くなってしまいそうなので、以下に出展作家を記載しておく。ちなみにワークショップやギャラリートーク、シンポジウムも開かれている。

【出展作家】
蒼野甘夏、朝地信介、上野秀実、紅露はるか、平向功一、水野剛志、吉川聡子
(以下、招待作家)久保奈月、中村あや子、外山光男、松浦シオリ、ヤマモトマナブ

「北翔大学北方圏学術情報センターPORTO」札幌市中央区南1条西22丁目1-1ポルトギャラリーA、B室

0 件のコメント:

コメントを投稿