2019年2月7日木曜日

『クリエイターのための権利の本』大串肇ら7人

 ボーンデジタル。副題「著作権トラブル解決のバイブル!」。
 インターネット上の画像、ブログラム、イラスト、文章など、さまざまな形態で私たちと切っても切れない関係にある著作権。これを扱った本は結構たくさん世に出回っているけれど、それらは著作権法などを体系的に解説しているものが多い。それに対して本書はちょっと切り口を変えていて、クリエイターが何気なくやってしまいそうな危険や、実際に悩みそうなことをとりあげた、クリエイター目線の本である。
 似顔絵の著作権ってどうなっているの?写真に写り込んでしまったキャラクターの扱いは?フリー素材は本当に自由?引用ってどこまでならOK?など、自分が何かをつくるときに気をつけなければならないことの他、自分の作品が勝手に使われたときの対処方法、逆に訴えられたときの対処方法など、クリエイターなら知っておいて損のない事例がたくさん取り上げられている。いや、損のないというよりは、クリエイターなら知っておかなければならない事例といった方がいいかもしれない。そしてそれは、誰でもない、クリエイター自身を守るために必須の知識なのだといえるだろう。
 法律や判例が引用されているところはちょっと難しい説明もあるけれど、クリエイターとして生きるなら、利用規約書や契約書の文章もきちんと読みこなせないとトラブルに巻き込まれてしまうだろうから、これらの文章に慣れるためにもちょうどいいかもしれない。

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