2018年12月29日土曜日

ボトルネック

 この写真を見てこれが何かがわかった人は、ギターが好きな人か、音楽がとても好きな人なんだと思う。
 スライドギターとかボトルネックギターと呼ばれる演奏に使うスライドバーです。右はこれまで私が使っていたもので、左が今回試しに購入したもの。これまでのものは名前のとおり「ボトルネック」で、ワインの首を自分でカットして作ったスライドバー。
 市販品は今まで使ったことがなかったので、どうなのかなあと思って買ってみました。バーはまっすぐだし軽いので、とても扱いやすくて指も疲れないのは確か。でも音は自作の方がウォーミーできれいなサウンドが得られると思う。もしかすると慣れのせいで新しいのを使いこなせていないのかもしれないけれど。しばらく併用してみようかと思う。

2018年12月22日土曜日

『魅せられし心』ヒラリー・コール

 2009年。Hilary Kole, “Haunted Heart”。
 ヒラリー・コールは実は初めて聴いたんだけど、これがデビュー・アルバムだということで、こんなに最近の人だと知ってびっくりした。もっと昔の人だと思っていた。彼女はジャズシンガーで、このアルバムはヴォーカルの他にピアノ、ギター、ベース、ドラムスの構成となっている。最後にボーナストラックがあって、この『Windmills of Your Mind』だけはピアノ弾き語りだ。
 最初聴いたときは、歌は滅茶苦茶うまいけど、ふつうだなと思った。レストランとかでBGMとしてかかっていそうで、特徴があまりなくて食事を邪魔しなくていいかも、と思った。最初の曲を『It's Love』にしたのは、掴みとしては最高の入りで大成功だとは思ったけれど。
 でもずっと聴いていると、これが実にいい。かみ続けるとだしが出てくるみたいな感じで、じわじわと味わい深さが心に染みてくる。なんだろう。聞き流すこともできるんだけど、ちゃんと聴くと、いつの間にかどんどん惚れ込んでいく自分がいる。ほとんどの曲が昔からのトラディショナルな曲なんだけど、それをまるで大御所が余裕を持って扱うかのように堂々と歌い上げている。時にスウィンギーに時にしっとりと。今まで聴いていなかったのは、食わず嫌いでもったいなかったなと、いたく感じた。

2018年12月21日金曜日

『2万回のA/Bテストからわかった 支持されるWebデザイン事例集』鬼石真裕、KAIZEN TEAM

 技術評論社。
 A/Bテストとは、どのようなホームページが訪問者に支持されやすいのかを、A、Bの2種類のホームページを用意して、無作為に誘導してその後の買い物動向などを調べるテストのことである。例えばそれは買い物してくれることだけじゃなくて、入会してくれるだとか、動画を観てくれるだとかいったことも含まれる。本書では実際の会社等のホームページにおいてA/Bテストをして得られた結果を、2択のクイズ形式にして解説している。AとBのどちらが会員登録数を増やせたでしょうか、のように。
 見やすいレイアウトで、クイズの後にはそれが支持された理由を考察してあったりするので、ホームページデザインの参考にはなる。でもその理由というのはやっぱり後付けの理論であって、本当にそうなのかは実はわからない。だってその理由が最初からわかっているのだったら、そもそもA/Bテストなんかしなくたって、顧客をきちんと誘導できるわけだから。他に気になったのは、テスト結果はBが支持されて142%の改善率が得られました、なんて書いてあるんだけど、そのときにAが何パーセントの改善率だったのかが書いていないので、比較にならないじゃないかと思った。
 そんな疑問点はいくつかあるのだけれど、訪問者に支持されやすいWebデザインの傾向みたいなものはなんとなくわかったので、今後の役には立ちそうだ。

2018年12月20日木曜日

『爆音の去った街角で』詩月あき

 沖縄のとある町の風景です。レンタカーで移動中に、あ、いい、と思って連写したものをもとにしているので、正確にどこの景色なのかはよくわかりません。
 このところファンタジー寄りの絵を描くことが多いですが、昔はこういう感じの透明水彩で描いた風景ばかりでした。荒目の水彩紙にささっと描くのが好きでした。たまには原点回帰してみたくなります。

2018年12月18日火曜日

『「決め方」の経済学』坂井豊貴

 ダイヤモンド社。副題「「みんなの意見のまとめ方」を科学する」。
 大勢集まって何かを決めようとするとき、みんなの意見がまとまればいいけれどまとまらないときがある。そんなとき私たちは安易に多数決で決めようとするけれど、多数決がみんなの意見を反映しているとは限らないことをこの本は教えてくれる。
 自分の家にたくさんの侵入者がやってきて、ここは俺たちの家だ、多数決で決めようなんて言ったとする。その場合、自分よりも侵入者の方が多いんだから、家を乗っ取られかねない。この論理がおかしいことは誰でもわかると思うのだけれど、じゃあなぜおかしいのかと言われると、言葉に窮してしまう人が多いのではないだろうか。私もそのひとりだ。
 決め方にはいろいろある。この本ではそのうちのいくつかを紹介している。選挙で政治家を選ぶとき、一番いい人に3点、その次にいい人に2点、その次は1点と点数をつけて、その合計で決めるボルダ・ルール。総当たり戦で成績のいい人を選ぶやり方。決選投票などだ。そうすると、決め方によってまったく違う結果になったりする。1対1だと全員に勝てる「ペア勝者」が、そうでない決め方だと負けてしまったりする。そういう変なことが実際に起こるということを、簡単な実例を挙げて、とてもわかりやすく解説している。
 決め方で結果が変わるということは、決め方を自由に決めることができる人がいると、悪用されるということでもある。そうならないために、どんな決め方が「よりよい」のか、著者の考えも示されている。この本で述べられているように、絶対的に正しい選び方というのはないのだけれど、「よりよい」決め方はあるはずだ。そういう著者の思いが伝わってくる。

2018年12月13日木曜日

『泥棒美術学校』佐々木 豊

 芸術新聞社。
 著者は油彩画家(だと思う。油彩以外の絵を私が知らないだけかもしれないが)。タイトルは、プロの画家も、いろんな人の絵やイラスト、写真などから、構図や色彩といったものを盗んで描いているんだよ、というところから来ている。
 画家といってもいろいろな作風があるけれども、それらを紹介しつつ、では著者はどうやって絵を描いているのかということを、実際に本人の口から解説している。何を描くか。イメージは?構図は?色彩は?絵肌は?といった感じで、絵が完成するまでの過程全体について、著者の考え方を披露している。
 彼の画風が好きかどうかは、かなり意見が割れると思う。実際私も好きかといわれれば、微妙と答えるだろう。また女性に対する偏見も多少感じられなくもない。とはいえ、絵について書かれていること全般に関しては、ほぼ著者の考えに同意する。彼の言うとおりに今までも描こうとしてきたし、これからもその方向性を見失わないようにしていきたいと思っている。今のところまったくその領域には足を踏み入れることができないからそう思うのだけれど。
 私がこのような感想を本書から抱くのは、もしかすると過去に受けた通信教育の影響かもしれない。というのも、著者は私が習っていた講談社フェーマススクールズのスーパーバイザーをしていたからだ(今、この学校は閉鎖している)。この通信教育の教育方針と佐々木の美術論が同一方向を向いていても何の不思議もない。というわけで、私個人としては当時の復習になったし、改めて初心に返ることができたので、この本はとても楽しく読むことができた。私のような万年初心者の人には読むことを勧めたいのはやまやまだけれど、ちょっとひいき目が入ってしまっているだろうから、推薦はしづらい。ご興味があれば立ち読みでも。

2018年12月9日日曜日

『憎まれっ子 世に憚る』あいみょん

 2015年。セカンドミニアルバム。7曲だけだけれど、そんなにミニという感じはしない。フルアルバム並の聴き応えはある。
 メロディや声は相変わらずいいです。ちょっとフォーキーなところもあるロックポップみたいな感じ。こういうキャッチーな曲の上に乗っている歌詞はいかにもあいみょんらしく、ドストレートな率直な10代女子の心を隠すことなくさらけ出している(このアルバムが出たときは20歳だったらしいし、実際にお酒を飲んだときの曲もあるのだけれど、全体的には10代という感じがする)。アコースティックギターのバッキングにエレキギターのリフがはまっている。
 私は言いたいことをオブラートに包むことが多いので、こういう感情を前面に押し出してくれる彼女の曲には憧れる。

『勘違いをなくせば、あなたのホームページはうまくいく』中山 陽平

 技術評論社。副題「成果を上げるWeb制作・ネット集客・販促戦略の心構え」。
 ホームページづくりのデザインの本だと思っていたのだけれど、そうではなかった。これはマーケティングの本です。
 ネット専門家(パートナー会社)との付き合い方、社内体制・ウェブ担当者についてのあるべき姿、ホームページを作る時に気をつけること(デザイン・コンテンツ)、広告やSEOについてのこと、アクセス解析の考え方、オフライン販促との関係性。そんな内容が、この本には書かれている。個別・具体的な話というよりは、ウェブを使った販促を考える前に考慮すべき心構え、考え方みたいなものについて書かれている。
 わりと当たり前の話ばかりに感じるけれど、確かに今までいろんなウェブサイトを見てきて、本書で書かれているようなことを実践していないがために、残念だなあと感じたり、あ、このページ見たくない、ここでは買いたくないと感じるサイトはよく見かけるかもしれないと思った。自分のサイトは販売促進のためのサイトではないので、必ずしもここに書かれていることをそのまま実践するには齟齬があるのだけれど、それでもまだまだ改善の余地はあるなと感じた。そもそも私のサイトは、存在の目的がよくわからないという致命的な欠点があることは痛感した。今度の冬休みは、ホームページのリニューアル構想を練ってみようか。

2018年12月5日水曜日

『有元利夫 絵を描く楽しさ』有元利夫、有元容子、山崎省三

 とんぼの本(新潮社)。
 中世のフレスコ画のようなマチエールと雰囲気を持った絵画を描いた有元利夫。彼は40歳になる前に病気で早世してしまったのだけれど、そんな彼を惜しむかのように本書は編まれている。なにしろカラー図版がとても多い。有元利夫の入門書といっていいくらいだ。そこに生前の有元自身や、妻の容子から見る有元利夫が語り尽くされている(山崎の文章はそんなに多くはない)。子供の頃から芸大時代、そしてサラリーマンを経て画家の道を辿る彼の人生が、ここにはある。その間、絵とどのように向き合ってきたのか。何を考えて生きてきたのか。それらが、飾り気のない素直な言葉で語られている。
 彼は油絵具じゃなくて岩絵具を使っていた。日本画というか仏画の影響があるらしい。でもマチエールはフレスコ画である。しかも本当に何百年も前に描いて年を経たかのような歴史を感じさせる。彼の作品の多くは、無表情で首と腕が太くて不格好な人物が不思議なシチュエーションの中に置かれていたりする。デッサンが狂ってると思う人もいるかもしれないけれど、そうじゃない。あのピカソだって、本当はデッサンの達人だったろう。
 なんともいえない捉えがたい雰囲気のこれらの作品を観ていると、まるで自分が現代でもなく中世でもない時代を超えた空間に身を置いているかのように感じる。そんなふうにこの幻想的な世界に浸っていると、ふいに自分が「絵を観る楽しさ」を味わっていることに気づく。そしてこのことは、有元利夫の「絵を描く楽しさ」に容易に反転する。
 有元ファンといわずとも、この「絵を描く楽しさ」を本書を読むことで味わってみてはいかがだろうか。

2018年12月2日日曜日

『ピースサイン』(米津玄師)をソロギターにしてみた

 米津玄師さんの『ピースサイン』をソロギターにしてみました。カポ3で原曲キーと同じE♭になります。原曲の雰囲気を残すことを心がけましたが、難しくなりすぎないように伴奏部分はシンプルにしています。たぶん初中級から中級レベルくらいです。
 ただ、メロディの音域がギターの音域とは相性がよくないので、本当なら4度か5度位上げてアレンジした方がアレンジの幅は広がったと思います。米津さんの曲は音数が多すぎて、ギター1本で弾けるようにするには、あんまり凝ったアレンジができないですね。