2019年2月16日土曜日

『Songs of Four Seasons』MARTER

 2014年。
 実はこの人が誰なのかよくわからないままアルバムを聴いている。あるときネットでちょっといい感じの英語詞の曲が流れていて、そこに「MARTER」と書かれていたから、取り寄せたみた。「夏の終わり」とか「宇宙の海」とか日本語の曲も含まれていたので、ん?と思ってはいたのだが、まさか日本のミュージシャンだとは思っていなかった。結構びっくり。
 R&Bとかソウルのジャンルの人らしい。この手の音楽はふだん進んで聴くことがないので、新鮮だ。ああ、こういうのをR&B、ソウルっていうんだ、という不思議な感慨に浸ってみたりする。
 やさしい声で、ゆったりとしたリズムの上で語りかけてくれる感じ。アルバムタイトルに違(たが)わず、自然の中の四季の流れを表現している。温かい気持ちにさせてくれて、思いのほか気に入ってしまった。
 ちなみにこのアルバムの中には英語詞の曲は入ってなかった。私が最初に聴いたのはなんという名前の曲だったのだろう。

2019年2月14日木曜日

『本当によくわかるWordPressの教科書』赤司達彦

 SB Creative。
 「はじめての人も、挫折した人も、本格サイトが必ず作れる」と書いてあるように、この本のとおりにマウスとキーボードを使っていけば、確かにホームページを作ることができる。 ドメインを取得して、レンタルサーバーを借りて、WordPressをインストールして、本書のオリジナルテーマを適用して、いくつかのプラグインを導入する。ただそれだけ。この過程では、htmlのこともcssのこともphpのことも何も知らなくていい。実際これらのコードはほとんど出てこないのだから。
 今はコードを書かなくても、ホームページのしくみも何も知らなくても、ウェブサイトを立ち上げることができるんだな、と思った。
 でも本当にそれでいいのか。私は今ホームページとブログサイトを持っていて、それをWordPressに移行しようかなと思って、本書を手にした。しかしながらたぶんこの本だけでは移行ができないだろう。ゼロからサイトを立ち上げるなら本書で間に合うが、それ以上のことはこの本では手に負えない。私のようなケースじゃなくても、ここで取り上げられているテーマとプラグイン以外のものを導入しようと思ったら、どうしたらいいかわからなくなってしまうのではないか。
 WordPressでどういうことができるのかをまったく知らない人が、その雰囲気を味わうのにはいいかもしれない。ただちょっとサイトを試しに立ち上げてみたい人にはいいのかもしれない。しかし、それ以上のことを望むなら、もっと違う本で勉強するか、プロのウェブデザイナーに頼んだ方がいいと思う。

2019年2月11日月曜日

HP「あきの雫」をHTTPS化しました

 私のイラストを載せている「あきの雫」をHTTPS化しました。元々のウェブサイトにもつながると思いますが、セキュリティ上、以下の新しいサイトを訪問していただければ幸いです。内容は今までと変わりありません。

「あきの雫」https://akinoshizuku.com

『永山記念公園にて』詩月あき

 サッポロファクトリーの隣に永山記念公園という公園があります。旧永山武四郎邸があることで、この名前がついています。絵の奥に見える建物がその邸宅の一部です。
 透明水彩で軽く仕上げるつもりが、途中で色塗りを失敗して、全体のバランスをとろうとして色を塗り重ねていったら、ローキーの作品になってしまいました。正直なところ、私の意図した絵にならなかったという点で、失敗作です。こういう重厚な絵ではなく、透明感のある明るい絵を描きたいです。 211×291mm。

2019年2月10日日曜日

『Jasmine』Keith Jarrett / Charlie Haden

 2010年。録音は2007年。キース・ジャレットのピアノとチャーリー・ヘイデンのベースのみというシンプルな構成のジャズアルバム。
 キース・ジャレットは何枚か持っているけれど、こんなによかったっけ?と思うほど、気に入っている。スタンダード曲が中心で、ゆったりとしたメロディーを情感豊かに弾きあげていて、それにヘイデンのシンプルなベースラインがそっと寄り添っている。穏やかで心をかき乱すこともないその曲調は、ともすれば退屈な印象を与えがちだとも思うが、このアルバムに限っては聴いていても飽きることがない。遅いテンポの曲の合間に、『No Moon At Night』みたいにちょっとアップテンポな曲が交じっているのもまたいいのかもしれない。
 そういえばピアノとベースだけの曲というのはほとんど聴いたことがなかった。そのせいか、このアルバムではいつもは聞き流してしまうベースの音もよく耳に入ってくる。ベースは、ただ、ボンッ、ボンッとビートを刻んでいるだけだと思っていたけれど、全然違うのですね。縦横無尽に走り回るベースラインを追っているだけでも楽しい。
 それにしても、この二人のデュエットは最高です。

2019年2月7日木曜日

『クリエイターのための権利の本』大串肇ら7人

 ボーンデジタル。副題「著作権トラブル解決のバイブル!」。
 インターネット上の画像、ブログラム、イラスト、文章など、さまざまな形態で私たちと切っても切れない関係にある著作権。これを扱った本は結構たくさん世に出回っているけれど、それらは著作権法などを体系的に解説しているものが多い。それに対して本書はちょっと切り口を変えていて、クリエイターが何気なくやってしまいそうな危険や、実際に悩みそうなことをとりあげた、クリエイター目線の本である。
 似顔絵の著作権ってどうなっているの?写真に写り込んでしまったキャラクターの扱いは?フリー素材は本当に自由?引用ってどこまでならOK?など、自分が何かをつくるときに気をつけなければならないことの他、自分の作品が勝手に使われたときの対処方法、逆に訴えられたときの対処方法など、クリエイターなら知っておいて損のない事例がたくさん取り上げられている。いや、損のないというよりは、クリエイターなら知っておかなければならない事例といった方がいいかもしれない。そしてそれは、誰でもない、クリエイター自身を守るために必須の知識なのだといえるだろう。
 法律や判例が引用されているところはちょっと難しい説明もあるけれど、クリエイターとして生きるなら、利用規約書や契約書の文章もきちんと読みこなせないとトラブルに巻き込まれてしまうだろうから、これらの文章に慣れるためにもちょうどいいかもしれない。

2019年2月2日土曜日

『デザイン。知らないと困る現場の新・100のルール』MdN編集部

 エムディエヌコーポレーション。
 書籍やフライヤーなどの印刷物のデザイン、レイアウト、DTP、校正、印刷等において、基本的な事柄を100項目集めて解説している。
 確かに「知らないと困る」だろうけれど、あまりに基本的すぎやしまいかと、ちょっと思った。この内容だったら、ちょっと古い本だけれど『DTP印刷デザインの基本 (玄光社MOOK)』の方が詳しくてよいのではないかと思う。ただ、後者に書かれていない内容として、InDesignのプリフライト機能や、リンク画像の扱い、InDesign、Illustratorのパッケージ機能、PDF入稿、オンデマンド印刷などの項目がある。そのあたりのことも軽く知っておきたいなら、本書はいいかもしれない。でもデザインやレイアウトに関しては、それを専門にした別の書籍を探した方が役に立つだろう。

『カラスの彫刻と戯れる少年』詩月あき

 B5版の大きさの切り絵です。
 札幌芸術の森野外美術館に展示されている柳原義達さんによる『道標・鴉』という彫刻作品をもとにしています。この彫刻と小さな子供が遊んでいるところを切り絵にしてみたのですが、子供が触っているカラスがちょっとわかりづらいので、色をつけた方がよかったかもしれません。
 SNSなどを見ていると、最近はこういう感じのカッターでざっくり切った感じの切り絵は流行っていないような気がします。線が細かくて、まるでペンで描いたそのままのような繊細な切り絵が主流のようです。しかも薄い紙をハサミで切っている方も多いですね。私は「モチモチの木」や「八郎」の挿絵を手がけた滝平二郎さんの切り絵を見て育ったので、どうしても彼の影響が強く出てしまいます。