「コーヒーギャラリー・クレメント」
電車通り沿いにあるそのカフェはビルの角を囲むようにしつらえられた外階段を上った先の2階にある
階段をのぼりきるまでしまっているのに気づかなかった
と、その階段からなかどおりを眺めると、
あ、つばらさんやってる!
札幌のカフェ好きにはわりと知られている「喫茶つばらつばら」
じつはこのあたりはカフェがいっぱいあって楽しい界隈だったりするのだ
「喫茶つばらつばら」はわたしが行こうとしていたクレメントから中通りを挟んだ向かいのビルの1階に入っている
さいわい今日は誰も並んでいない
はじめて行った時にはカフェの看板の左右にドアがあるのでどっちがつばらつばらなのか一瞬悩んだものだが、もう間違えない
右だ
とても小さなカフェで、ほぼ正方形の空間の3面はカウンターのみで、ほかにテーブルがひとつあるだけだ(見えないところにまだテーブルがあったとしたらごめんなさい、うそつくつもりはないんです)
外の見える窓際のカウンター席にした
メニューを見て悩んでいると、ほどなくして満席になった
そのあともスマホの地図を頼りにやっとたどり着いたであろう若い女性3人組や、背伸びした男性とマイペースそうな女性の初々しいカップル、近所らしく堂々としたたたずまいのおばさん集団などぞくぞくとお客さんがやってくる
よかった、はいれて
この日選んだのはオレンジ味と黒コショウ味のチーズトーストにコーヒー
うますぎるっ
オレンジとチーズってこんなに合うんだ!
黒コショウとチーズってこんなに合うんだ!(こっちは知ってた)
食事が終わってコーヒーを飲みながら、ずっと気になっていたカウンターの上に並べられたカバーをはがされて日焼けした文庫本のひとつを手にした
益田ミリだった
夏目漱石や谷崎潤一郎みたいな顔をしていたその背表紙の中身がマンガだったとは、してやられた
最後につばらつばらさんなりのユーモアに出会えたような気がして、楽しい気持ちで店をあとにした
また来よう
なんといってもこの店の売りはチーズトーストじゃなくてプリン・ア・ラ・モードらしいから
「喫茶つばらつばら」
札幌市中央区南1条西13-317 三誠ビル1F
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