ヨーロッパとは何か 増補 (平凡社ライブラリー)

 クシシトフ ポミアン (著), Krzysztof Pomian (原名), 松村 剛 (翻訳)

ヨーロッパとは何か。

カオス(混沌)だ、と私はこれを読んで思った。

本書はローマ時代から第一次世界大戦までのヨーロッパの歴史をたどり、ヨーロッパそのものに迫った力作である。

それにしても私には難しすぎる本だった。

地図が一切載っていいないこと、過去の各国の領土(ローマ帝国とかオスマン帝国とか)が現在の国名で説明されていること、ヨーロッパの現在の国境のほか、主要な川や都市、地方の位置関係が頭に入っていないとわけがわからないこと、歴史がまったく年代順に並んでないのでたまに混乱すること等々

地理はなんとなくわかるけれど、世界史を取っていなかったので歴史はさっぱりな私。読み終えるのにかなり時間がかかりました。

世界史をある程度習っている人だったらきっとすごいおもしろいんだろうなと思う。

にしてもヨーロッパは混乱の歴史をたどってきたんだな。そして今もまだ混乱のただなか。

この本は1990年に書かれた本なので、ちょっと古い記述も見られます。でも「増補」ということで2002年に付け加えられた部分もあるので、ソ連崩壊後しばらくたったころのヨーロッパの状態についても触れられています。

訳が悪いのか原文が悪いのかわからないですが、かなり硬い文章です。本気の世界史好きさん、ぜひどうぞ。

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